やき/yaki,pure gold
業界用語で純金の事を指す。江戸時代に粗金から銀を取り除くために塩を混ぜて焼く作業を焼金や塩焼きと呼んだことに由来する。(塩と銀が結びついて塩化銀となり分離し純金となる。)
焼き入れ/ヤキイレ/hardening,quenching
金属を加熱後に急冷し硬化させて強さを増加させる操作。もしくは長時間加熱し、金属を硬化させること。主に鉄鋼を使用したタガネや刃物などの道具に用いられる。
焼き鈍し/ヤキナマシ/annealing
硬化した金属を加熱後に冷却し軟化させる操作。固溶化処理、焼鈍(しょうどん)とも呼ぶ。
焼き戻し/ヤキモドシ/tempering
焼き入れ硬化した金属を変態点以下で再加熱し、硬度を下げること。焼き入れした鉄鋼のタガネなどは固く刃が欠けやすいので焼き戻し、柔軟性をもたせて使用する。
やすり/file
板や棒状などの硬鋼の面に目をつけて加工物を整形する手道具。大きさ、形状、目の形、目の細かさで使い分ける。
やっとこ/pliers,pincers
2つの口先部と柄をもつ鋏型の道具。口先を制作物や作業工程に合わせ加工して使用する。
物を挟み、引張、曲げ、捻りなどに用いる。
脂/ヤニ/yani,dopping wax,pitch
松脂、松煙、地の粉、種子油、を溶解し混ぜ合わせた油脂。加工物の固定を目的として使用する。打ち出し、彫り、石留め、宝石研磨などに使用される。
矢坊主/ヤボウズ/dapping punch,stake
先端が球状のポンチ。セットでサイコロ玉台があり、半球の打ち出しなどに使用する。