シェイプ/shape
カットされた宝石の上面から見た形状。ラウンド、マーキス、ペアシェイプ、オーバル、オクタゴン、ヘキサゴンなど。
冶具/ジグ/jig
作業工程を容易に行うための工具。本来は英語で「jig」。冶具、治具は当て字である。
時効硬化/ジコウコウカ/age hardening
金属(主に合金)が時間とともに硬度が増す現象。共晶が成長する結果おこる。
強制的に硬度を増す方法もある。(塩浴など)
同義語で経時硬化(ケイジコウカ)析出硬化(セキシュツコウカ)などがある。
下穴/シタアナ/straight hole
石留めのガイド穴、貫通穴と途中で止めるものがある。
下地メッキ/シタジメッキ/undercoat
二層以上のメッキで下地に行うメッキ。銅メッキ、ニッケルメッキなどがある。
シード パール/seed pearl
海水産無核真珠で珠径が2mm以下ものを指すが正確な定義はない。
(2mm以上をケシと呼ぶ。)
七宝/シッポウ/enamel
金、銀、銅などの金属素地にガラス質の釉薬を塗布し焼き付けたものを指す。
透胎七宝や有線七宝などがある。琺瑯(ホウロウ)は七宝と同じ意味合いだが金属素地(台金)に鉄を使用したものを鉄琺瑯と言い、使い分けられるようになった。
英名 enamel(エナメル) 仏名email(エマイユ)
シトリン/citrine
黄色の透明な水晶(クオーツ)11月の誕生石。
モース硬度 7
和名 黄水晶
地の粉/ジノコ
珪藻土の一種の黄土を蒸し焼きにして粉砕した粉。
松脂、松煙、種子油などと混ぜ合わせ「ヤニ」を作る材料の一つ。
四分一/シブイチ/ frosted silver
銀と銅の割合が1対3になる日本の伝統的な色地金。朧銀(オボロギン)ともいう。
銀の割合で名称や煮色した時の色が変わる。白四分一(シロシブイチ)銀が約6割、上四分一(ジョウシブイチ)、銀が約4割、並四分一(ナミシブイチ)銀が約2割。
黒味銅を用いたものを黒四分一という。
しゃか玉/
少量の金属を火で溶かしながら表面張力を利用して固めた玉。
赤銅/シャクドウ/
銅に金を0.5~5%を加えた日本の伝統的な色地金。煮色(色上げ)をすると黒~紫黒色の地金になる。加える金の割合で名称や色が変わる。金を5%加えると烏金(カラスガネ)と呼ばれ色上げすると紫黒色になる。烏銅、紫銅なども同語。0.5%の配合を葡萄合わせという。
シャトン/chaton
フランスで商標登録された、メレ・ダイヤモンド用の量産用石枠を指す。商標は更新されていない。現在は石枠の全体を指す用語として用いられる。
三味胴/シャミドウ
日本の三味線の胴の形に由来する。四辺が外側に丸みを持った長方形。
しゃり盤/シャリバン/lead block
鉛などを利用した金型台。鍛造の下台などに用いる。本来の「しゃり」の意味は錫を指す。
松煙/ショウエン/soot of pine
松の木などを燃やした媒。松脂、地の粉、種子油などと混ぜ合わせ「ヤニ」を作る材料の一つ。
白棒/シロボウ/white stick
アルミナ(酸化アルミニュウム)粉末を油脂で固めた研磨剤。研削効果が大きいため、鋳造上がりの下磨きなどに使用される。
真空鋳造/シンクウチュウゾウ/vacuum casting
真空圧を利用した鋳造。減圧鋳造ともいう。
真珠/シンジュ/peral
貝が生成する有機物。海水ではアコヤ、シロチョウ、クロチョウ、マベ、コンク、アバロンなどがある。淡水ではイケチョウガイ、ヒレイケチョウガイ、カラスガイなどである。
真鍮/シンチュウ/brass
黄銅、真鍮、ブラスなどと呼ばれる銅合金。銅に亜鉛、用途によっては錫、鉛、リン、ベリリウム、鉄、アルミニュウム、など割り金を加えて使用する。一般的使用されるのは銅と亜鉛の比率が7:3の七三真鍮(黄銅)、6:3の六四真鍮(黄銅)などである。鋳造をする過程で亜鉛の融点が銅より低いために煤となり鋳造機の故障の原因となる。近年は鋳造する物に関しては亜鉛を含まない銅合金を使用する流れになっている。