Q1.どの程度まで細かい物が造形可能ですか

造形機は最小で1層13μm(0.013mm)の精度を出す事が可能です。ジュエリーリングの場合、リング内側に文字を入れたデータを造形すればレーザー彫刻でリング作製後に加工しなくてもワックスの状態で文字が入ります。

Q2.積層ピッチ（積層厚）はどれを選択すれば良いのでしょうか

積層厚は13μm/25μm/38μm/51μm/76μmの中から選択出来ます。
13μmが一番細かく、76μmが一番荒い造形になります。13μmは精度が高い分造形に時間が掛かりますので、その分価格が上がります。逆に76μmは荒いですが造形時間が少ないので価格は下がります。
御見積する際に各積層厚での比較も可能ですので、どれを選択すれば良いか迷われているお客様は是非ご相談下さい。
◆宝飾関連データの場合◆
ジュエリー用の場合は通常13μm～38μmを使用します。爪があったり形状の複雑な物は25μmをお薦め致します。また、簡単な形状や幅のある形状の物を造形する場合は38μmをお薦め致します。
◆工業系・玩具系関連の場合◆
小さい部品は25μm～38μmをお薦めしております。また、大きい物は51μm～76μmをお薦め致します。大きい物になりますと積層を厚くしても荒さはあまり目立ちませんので問題ありません。
弊社使用の3Dプリンタは、小さいパーツの高精度造形・地金への鋳造性に特化しています。その分大きいパーツになりますと、価格がかなり上がってしまいます。あまり大きいパーツの造形には向きません。
より詳細な業種別解説ページをご用意しておりますので、詳細はこちらからご確認下さい。

Q3.一度に複数のデータを造形してほしいのですが、可能でしょうか

もちろん可能です。複数のデータを造形スペースに並べて一度に造形出来ます。
通常サイズのリングであれば、一度に20個程度は造形可能です。
また、一度に複数造形した方が造形単価を下げる事が出来ますので、ご注文頂く際は複数個のデータをお送り頂いた方が断然お得です。

Q4.最大でどの位の大きさの物であれば造形可能ですか

造形スペースは152ｘ152ｘ101mm（X.Y.Z）ですので、このサイズに収まるものであれば造形可能です。また、小さなパーツの場合はこのスペース上に沢山並べられますので、一度に効率よく造形が出来ます。

Q5.出力されたワックス原型は、キャストする際に問題点等ありますか

キャスト（鋳造）する際にカスが残らない事に重点をおいたワックスですので、そのまま通常のワックスとしてキャスティング可能です。シルバー・ゴールド等でも全く問題ありません。
とても綺麗な吹け上がりで、ご利用頂いたお客様にも大変満足して頂いております。

Q6.ワックス原型の仕上がりは満足できるものですか

仕上がりについてはとてもお客様に満足して頂いております。
インクジェット式で高品質な出力が出来ますので、他社の造形機に比べデータをより忠実に再現出 来ます。
またキャスト後の磨き処理も綺麗な仕上がりのため、とても楽になり効率的です。
弊社では常時ワックス原型を展示しておりますので、お近くのお客様 は是非一度ご来社頂き、現物をご確認下さい。きっと満足して頂けると思います。

Q7.ワックスの性質を教えてください

本体ワックス材料は熱可塑性樹脂です。また、本体ワックスを保護するためのサポート材料は油性ワックスになります。
本体ワックスはロストワックス法での高品質な仕上がりに重点を置いて開発されています。キャスティングの際にワックスのカスが残りません。
サポート材料は灯油系溶剤に浸して除去します。サポート材料は本体ワックス材料と比べ溶剤に溶け込む性質を持っているので浸しておくだけで簡単に除去可能です。
造形サービスをご利用の場合は、ご指定のない限り弊社でサポート除去を行います（もちろん無料です）。

Q8.キャスト（鋳造）、ゴム型での量産には対応できますか

可能です。鋳造・ゴム型からの量産までご希望の場合はご相談下さい。
形状・大きさ・地金等で価格が変わりますので別途御見積させて頂きます。
詳しくは「 キャスト・ゴム型」ページを御覧ください。