think
考えること 作ること
ものを作るということ
何かを作るという行為は、
敷衍すれば考える事と同義です。
手を動かしものを作って始めて思考は身体性を帯び、
観念性から解放されます。
それは人間の自由の根源をなすものです。
ゆらぎということ
自然である人間の身体にも他すべての
自然と同じようにゆらぎがあります。
身体性を帯びるということは、機械的な正確さや、
思考のカオスを通過せずに
マニュアル通りに作られた観念的な正確さとは
相反するものです。
それはまた曖昧さとも違い、温もりであり、
触れてみたくなる衝動であり、血の流れる脈動です。
美しいもの
原始から私達の生きている空間には
大地や海があり空があります。
それ等は生命を育み、
私達に様々な命あるものの形と色彩を教えます。
それはどんなに文明の姿が変わろうとも
繰り返されていく人間の営みです。
その自然と呼ばれるものを感覚の基準として、
人間は自分を慰め、鼓舞し、
より高みへと誘う、美しいものを求めるはずです。
私達は考えること作ること、その行為を通じて
人間の本来いるべき場所に向かって歩みつづけます。